きょうのみことば
「イエスは神と人とにいつくしまれ、知恵が増し加わり、背たけも伸びていった」ルカ2:52
今日から、新約聖書のメッセージになります。
イエスさまが子どもだったころのお話です。
この時代の子どもの教育(学校)は、公民館のようなみんなが集まる場所で行われていました。
書物(本)はとっても貴重なものだったので、聖書はひとつの町に1冊あるかないかという感じでした。
子どもたちは、ラビ(先生)が話すモーセ5書の教えを、耳で聞いて覚えたのです。
モーセ5書の教えというのは、
・神を愛すること
・隣人を愛すること
が、中心でした。
耳で聞いて覚えた子どもたちは、いざという時に、いつでもみことばが出てきました。
また、家でもお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんから聖書のお話を聞いていたようですよ。
さて、ユダヤ人たちは、記念日をとても大切にしていました。
過越(すぎこし)の祭りもそのひとつ。
年に1度、この日はみんなでエルサレムに行きます。
家族ごとではなく、グループに分かれて行っていたようです。
この時、イエスさまは子どものグループにいました。
子どものグループの中でもいちばん年上だったので、小さい子どもたちの面倒を見ていたりしたのでしょう。
エルサレムの帰りのことです。
お母さんのマリアとお父さんのヨセフは、子どものグループの中にイエスさまの姿がないことに気がつきます。
3日間さがしまわって、やっとエルサレムの神殿にいるイエスさまを見つけました。
そこでイエスさまは、聖書を研究しているおとなたちとともに対話をしていたのです。
普通はおとなが子どもに教えるものですが、反対に子どものイエスさまがおとなたちに教えていました。
心配していたマリアとヨセフに、イエスさまは当然のように言います。
「ぼくが自分のお父さんの家にいるのは、あたりまえでしょう?」
イエスさまは、このころにはもう、自分が十字架にかかることがわかっていたのかも知れません。
過越の祭りは、とても大切なイベントです。
以前、モーセによるエジプト脱出のお話を聞きましたね。
この時、まことの神さまを信じる人たちだけは、子羊の血を身代わりにすることで、災いから救われたのです。
過越の祭りの最後に、人々は子羊をささげます。
子どもたちは、これによって罪が許されることを学ぶのです。
でも、イエスさまは、ご自分が子羊であることを知っていたのでしょう。
メッセージはくみこ先生でした。
けいた先生のゲームは「ワードバスケット」というカードゲームです。